脳梗塞

脳梗塞の原因は

脳卒中の約60%を占める脳梗塞は、近年増加傾向にあります。脳の血管が詰まり、血流が止まることで、酸素や栄養が届かなくなり発症します。かつては脳卒中の主な原因が脳出血でしたが、高血圧の管理が進んだことで脳梗塞の割合が増えています。

脳梗塞の主な要因には、食生活の欧米化、糖質過剰、コレステロールや中性脂肪の増加、糖尿病、高齢化が挙げられます。また、喫煙や飲酒、運動不足、肥満、ストレスも発症リスクを高めます。最近では3050代の若年層にも動脈硬化が進行し、脳梗塞の発症が増えています。

 脳はエネルギーを蓄えられない

脳は、体重の約23%の重さでありながら、エネルギー消費量は全体の20%を占めます。唯一のエネルギー源であるブドウ糖を血液から供給され続ける必要があり、蓄えることができません。そのため、血流が3分以上止まると神経細胞が壊死し始め、機能が失われます。

 脳の神経細胞は再生しない

脳の神経細胞は、皮膚や骨とは異なりほとんど再生能力がありません。いったん損傷すると回復が難しく、失われた機能を取り戻すことは困難です。リハビリによってある程度の回復は可能ですが、完全には元に戻りません。

 詰まりやすい中大脳動脈

脳の血管の中でも特に詰まりやすいのが「中大脳動脈」です。二足歩行への進化により、大脳の重みで圧迫されやすくなったため、構造的に詰まりやすい特徴があります。

脳梗塞には主に「ラクナ梗塞」「心原性脳梗塞」「アテローム血栓性脳梗塞」の3種類があり、それぞれ原因や治療法が異なります。早期の発見と予防が重要です。