

脳卒中は寝たきり最大の原因
血栓ができる主な原因は動脈硬化であり、血管内皮がデコボコするなどで血管が傷つくと血小板やフィブリンが集まり血栓が形成されたり、動脈瘤が生じて血管が破れたりします。特に脳の血管で起こると脳卒中を起こし、最悪の場合は死亡、または麻痺や寝たきりとなる場合があります。

血液が固まる仕組みと溶ける仕組み
ケガをしたとき、血が出ても血が固まってカサブタができますがこれは血液凝固によるものです。大切な血液を失わないよう、生命維持装置として血液には血液凝固という仕組みがあるのです。傷が治ると血栓は不要になりますから、今度は溶けるという仕組みによってプラスミンという酵素の働きにより、血栓を溶解しゆっくり元の状態に戻ります。

動脈硬化は自覚症状なし!40歳を超えたら要注意
動脈は40歳を過ぎると硬くなり、50歳を過ぎる頃にはゴワゴワした状態になってしまいます。 硬くなった血管の内側には、さらにコレステロールなどがたまり内腔が狭くなります。こうした血管壁の垢のようなものを、お粥のようなグジュ […]

一生で29億回の拍動する心臓と動脈
心臓の拍動は成人で1分間に約70回。1日で10万回以上、1年で約3650万回。一生(80年)では約29億回にも達します。拍動1回で約5リットル、1日では7000リットル以上の血液を送り、動脈はその圧力に耐えて血液を運んでいます。

動脈は伸縮性があり丈夫な血管
脳梗塞や心筋梗塞などは、すべて血管の病気であり、特に動脈で起こりますが、心臓はポンプのように血液を押し出すため、本来は動脈はその圧力に耐えられるように、伸縮性があり丈夫な構造をしています。

日本人の死因の2位と4位は同じ血管疾患
日本人の死因の上位には、がん・心臓疾患・脳血管疾患が挙げられます。厚生労働省の統計(令和4年)によると、1位は悪性新生物(がん)で24.6%、2位は心臓疾患(14.8%)、4位は脳血管疾患(6.8%)です。
心臓疾患と脳血管疾患は一見別の病気に思えますが、どちらも血管の異常が原因で発症します。

西洋医学でのミミズの血栓溶解成分発見の歴史
西洋医学でのミミズの有効性発見の歴史は、19世紀末のFredericqがミミズの有効性を初めて科学的に評価し、その後ルンブロフェブリンの解熱作用の発見、そして美原恒博士の血栓溶解成分「ブンブロキナーゼ」の発見へとつながりました。