
脳卒中は、脳の働きに障害が起きる疾患です。脳は生命をつかさどる最も重要な臓器で、たくさんの血管が走っていて、酸素や栄養を供給しています。
脳卒中は、この脳の血管が詰まったり、破れたりして脳の機能が失われる病気で、脳血管障害とも呼ばれます。
突然片方の手足が麻痺したりする運動障害、痺れたりする感覚麻痺、顔半分についても同様の症状を起こしたりします。また、急にしゃべりにくくなったり、言葉が出てこなかったりといった意識障害や、目の前が二重に見えたりする、視野・視力の障害、高次機能障害などが現れます。
脳卒中の種類には、血栓などによって脳の血管が詰まるタイプの脳梗塞、脳の表面の大きな血管にできた動脈瘤が破裂して、くも膜の下に出血が起こるくも膜下出血などの脳出血があります。
次回からは、脳出血、くも膜下出血、脳梗塞、そして最近脳卒中との関連が明らかになってきた、新型コロナ感染症と脳卒中などについて、お話ししてみたいと思います。