脳出血

脳出血は、脳の血管が破れて出血し、血流が途絶える病気です。以前は「脳溢血」とも呼ばれていました。突然発症するため突発的な病気と思われがちですが、多くは動脈硬化や高血圧が原因です。

動脈硬化があって高血圧が続くと、脳の血管がダメージを受け、血管の内壁に小さなこぶ、つまり動脈瘤ができます。これに高血圧の負荷が加わると、こぶが破裂して出血が起こります。これが脳出血です。

脳出血の症状は出血部位によって異なりますが、一般的に頭痛、めまい、嘔吐が見られます。けいれんや失禁を伴うこともあります。また、体の片側に異常が現れるのが特徴で、手足が動かしにくい、片目が閉じられない、よだれが出る、箸を落とすなどの運動器能の障害や、ろれつが回らないなどの言語障害が現れます。

異変を感じたら、すぐに救急車を呼ぶことが重要です。症状に気づいても様子を見てしまい、治療が遅れるケースも少なくありません。早期対応が、回復の可能性を大きく左右します。