動脈硬化

動脈は40歳を過ぎると硬くなり、50歳を過ぎる頃にはゴワゴワした状態になってしまいます。

硬くなった血管の内側には、さらにコレステロールなどがたまり内腔が狭くなります。こうした血管壁の垢のようなものを、お粥のようなグジュグジユの状態から粥腫と呼びます。粥腫が内側にこびりついている状態を粥状硬化巣と呼び、この病巣が血管を狭くし、血管をいっそう硬くもろくする原因になります。

動脈硬化によって血流が悪くなると、心臓はよりいっそう強くポンプを動かさねばならないので、血圧が上昇します。こうなると動脈の内膜の内皮細胞が剥がれて傷ができます。 そうすると傷を修復しようと血栓が集まって血栓塊を作りますが、この血栓が剥がれて流された塊が脳の動脈を閉塞すると脳梗塞、心臓の冠動脈を閉塞すると心筋梗塞などの重大な病気を引き起こしてしまいます。

しかし、動脈硬化には、自覚症状はありません。痛くもかゆくもなく、健康診断でも、せいぜい血圧、コレステロールや中性脂肪の値が高いくらい。自党症状が出るのは、かなり重症化しているか、急性の脳梗塞や心筋梗塞で救急搬送されているかという時です。そうなってからでは遅いのです。

気づいたところで手遅れになることも。健康診断で血圧やコレステロールの値が高いと言われたら、早めの対策が重要です。

あなたの血管、大丈夫ですか?40歳を過ぎたら、動脈硬化予防を始めましょう!